前回のエピソードで、「最近ブラジルしていないな」という話をしたが、逆に「日本もしてない」ことに気づいたことから話は始まります。
生まれて初めて肉じゃがを作り始めたが、レシピを検索したところ落とし蓋が何か分からない、というところに話は広がります。
当初は鍋に蓋を閉めることを「落とし蓋」と勘違いしていたサミーですが、グーグルで落とし蓋を調べたところ、アク取りや味を浸透させるための蓋であることを知ります。
通常であれば木製の小さな蓋を使いますが、その「落とし蓋」はもちろん、代用のアルミホイルやキッチンペーパーさえないサミーは、コーヒーフィルターで代用することにしたそうです。
結果、美味しい肉じゃがを作ることができたらしいですが、本来コーヒーを濾すために使われるコーヒーフィルターを落とし蓋に使う発想は、ハーフならではだとサミーは主張します。
ただ、コーヒーフィルターの気持ちになり、落とし蓋にさせられる気持ちになると、なんとも言えない悲壮感を覚えることに…
それぞれの物には役割があります。
落とし蓋には落とし蓋として活用される役割があり、コーヒーフィルターにはコーヒーフィルターとしての役割がある。
私たち自身も、人生というものをどういう役割があって生まれてきたのか、ちょっとだけ深く考えれる(?)エピソードかもしれません。