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#79 発音マウントの中で僕がしたかった話について - ON A BORDER'

#79 発音マウントの中で僕がしたかった話について


僕たちが運営しているポッドキャスト「境界線上に生きる」のエピソード79「発音マウント」の中で、僕がしたかった話について語っていきます。

ポッドキャストのメインはあくまでサミーさんとジョージさんで、僕は基本的には笑い屋なので、話の流れがうまく行っていたり、時間的に自分の話したいことが完璧に話せないことはよくあるので、こういった形でエピソードの補足などをたまにするようにしています。

このエピソードでは、第一言語以外の言語(英語やポルトガル語など)の発音を、馬鹿にする人ってなんなんだろう、ということをぼやいている回になりますが、その中で日本人が歌う英詞に対する批判について語る場面がありました。

実はこのエピソードは、収録スタジオに置いてある、僕の大好きなバンド「THE DISASTER POINTS」のCDを手に取ったところから始まりました。

このバンドが歌う英詞がかっこいいのに、Youtube上で日本人が英詞で歌うことへの批判コメントが上がるのなんなんだろうというところから、じゃあそれについて話そうということで収録した訳です。

ということで今回はジャンルによっては英詞で歌った方がかっこいい、エピソードないでできなかった話を綴っていきます。

英詞で歌うことで文化を尊重している

収録の中で僕はメロコア(メロディックハードコアとかスケートパンクとも言います)というジャンルが好きと話しましたが、このジャンルはアメリカのバンド「Bad Religion」や「NOFX」などから、日本の「Hi-Standard」に文化が流れ込んだことによって来ています。

いわゆる西海岸の文化を日本に持ち込み、また日本に持ち込んでもなお、その文化を尊重するためにも英詞で歌い続けている、と言っていいでしょう。

実は僕、以前メロコアのオリジナルバンドをやったり、インディーズレーベルで働いたりしていたので、この辺りのバンドマンの気持ちはわかっているつもりです。

確かに、メロコアバンドの英語の発音は客観的に聴いたらひどいです笑

耳凝らして聴いても何言っているかわからないことが多く、また文法とかが間違っていることも割とよくあります。

ただ、メロコアの第一人者である「Hi-Standard」が、本場アメリカでも人気を博していたことを考えれば、発音など取るに足らない小言な訳です。

※日本ではBad ReligionよりGreen Dayの方が有名な気がするので収録の中ではこっちの名前を出しています。

すべての人が売れるために音楽をやっているわけではない

尖っている人が多いパンク界隈で特に顕著ですが、別に彼らは売れるために音楽をやっているわけではないです。

自分が好きだから音を鳴らしており、自分の好きが誰かにとっての好きになったらラッキーだな、くらいな気持ちなわけです。

彼らはただ、自分たちがかっこいいと思うことをやっているだけであって、だからこそ彼らにとってクールな英詞を書くわけです。

もちろん日本詞で曲作った方が売れやすいことは彼らもわかってます。ただ、売れるためにバンドやってるなら、パンクなんてせずにポップスやってるわって話です。

僕はこういう、売れる売れないという軸ではなく、自分がかっこいいと思うことをやっている人たちが好きな訳で、最高にパンクでクールだと感じます。

パンクを日本詞にするとポップスみたいになるって話

多くの外国人が言うことですが、日本語の意味を知らない状態で、音だけで日本語を判断すると、柔らかく大人しそうな印象を受ける、というのは割とよく聞く話です。

つまり、柔らかくおとなしい音の特徴を持つ日本語は、そもそもパンクと相性が合わないのです。

最近Youtubeでメロコアバンドの曲を日本語訳で歌ってみた、という動画を配信しているグループがいますが、原曲と比較するとだいぶポップな印象を受けると思います。

原曲ver:

日本語カバーver:

インディーでやってるバンドは、基本的にライブをすることでお客さんを獲得していきます。

小さなライブハウスに行ったことがある人はわかると思いますが、正直歌っている歌詞の一言一言なんて、聞き取れやしません。

つまり、ライブをする上で大事なことは、歌詞の良し悪しではなく、圧倒的に音なのです。

歌詞は音がベースとしてあり、加算式でポイントがついてくるものだと思います。

そういう意味でも、メロコアバンドが英詞を書き続けるというのは、文化を尊重する以外にも理にかなっていると僕は思ってます。

最後に

誤解のないように言いますが、日本語ロックとかポップスも僕は大好きです。

僕の大好きなバンドの「Going Steady」や「Blankey Jet City」、「G Freak Factory」は日本語で歌っていますし、最近だと「amarazrashi」とか「Super Beaver」とかも好きで普通に聴きます。

ただ、英詞パンクはそれはそれでかっこいいのわかってよ〜というお話でした。

※冒頭に紹介した全く売れないバンドTHE DISASTER POINTSが超絶かっこいいのでYoutube見てあげてくださいmm

ポッドキャスト【境界線上に生きる】のマネージャー。1994生まれ、ベトナム人顔の日本人。大学卒業前からベトナムに渡り、約4年間現地で働きながら一般的なベトナム人に触れ、生活に溶け込む。趣味はソロキャンプや読書、「墨子」が人生のバイブル。長年躁うつと共生しており、また重度なうつ病歴がある世界観で言葉を綴ります。

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